2021/11/20
2021.11.11(木)
第135回合同ミーティング 福山
発表:『煙草』 砂田歯科医院 杉原美加子さん
・喫煙者の割合
2020年2月の時点で日本の喫煙者は日本の総人口の17.8%です。
男女でわけると男性人口の29%、女性人口の8.1%が喫煙者です。
男性は30代~60代が喫煙者の約3割を占めています。
・煙草の歴史
煙草は日本に1543年ポルトガルから鹿児島県と長崎県に持ち込まれました。
そこから全国へと普及し、流行しました。明治時代にはたばこ税が導入されました。
しかし、流行していくごとに健康被害も増加し、1930年代に肺がん患者が急増しています。
そこで1975年にWHOに報告を行い、1987年厚生省が「喫煙と健康問題に関する報告書」を出版し、喫煙が日本人の健康被害の重要な原因になっていることが発表されました。
・タバコと寿命
日本医師会はたばこを吸うと寿命が8~10年短くなるとの見解を出しました。
35~40代までに禁煙すれば喫煙前の寿命に、50代で禁煙すれば6年寿命が戻るそうです。
・喫煙のサイクル
喫煙をするとドーパミンという快感物質が出されます。そしてしばらくはリラックスしますが、ドーパミンが切れてくるとイライラし始めます、そしてまた煙草を吸うことでドーパミンを補充します。
禁煙はこのサイクルから抜け出す必要があります。
・加熱式たばこ.電子タバコ
最近は加熱式タバコや電子タバコが流行していますが、従来のたばこと健康被害はほぼ同じだそうです。
・口腔とたばこ
煙草を吸うと口臭が強くなる・ヤニがつく・歯周病が進行しやすくなります。
ニコチンによって血管収縮がおこるため煙草を1日10本以上吸う方は歯周病リスクが吸わない人の5.4倍になります。
・ニコチン依存症
ニコチン依存症になると本人の強い意志がないと禁煙は難しくなります。
喫煙者のたばこを吸い始めた年齢は男性は15.3歳、女性は16.1歳です。
好奇心やかっこよく見られたいという欲から始まっていることが多いです。
若年から煙草に触れない環境、健康診断で危ないなと思う心を持ってほしいと思います。
たばこは百害あって一利なしです。